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Financial & M&A Industry Updates
みずほFGの次期社長に内定している木原正裕執行役㊧と次期会長に内定した今井誠司副社長
みずほフィナンシャルグループ(FG)は4月1日を予定していた社長の交代時期を2月に早める方針を固めた。一連のシステム障害に伴い引責辞任する坂井辰史社長(62)の後任に木原正裕執行役(56)の起用を内定しており、迅速に再発防止にあたる必要があると判断した。4月に退任する佐藤康博会長(69)の後任には今井誠司副社長(59)をあてる。
みずほ銀行では11日にも法人向けのインターネットバンキングサービスにつながりにくくなるシステム障害が起きた。トップの実質的な空白期間を短くし、責任をもって対応する新体制への移行を急ぐ。
会長に就く今井氏は1986年に旧第一勧業銀行(現みずほFG)に入り、直近はFGの大企業部門とグローバル部門のトップを兼任していた。会長は取締役会議長を担うのが一般的だが、みずほFGでは社外取締役の小林いずみ氏が取締役会議長をつとめており、今井氏は佐藤氏と同じく業務執行に関与しない会長になる。
みずほFG社長に就く木原氏は旧日本興業銀行出身で、みずほ銀頭取には旧富士銀行出身の加藤勝彦副頭取の昇格が決まっている。今井氏がみずほFG会長になれば旧3行が首脳ポストを分け合い、旧行バランスを意識した布陣にも映る。
みずほFGは17日に企業風土改革や取締役会のガバナンス(統治)向上策などを盛り込んだ改善計画を金融庁に提出する予定で、あわせて人事も発表する。
改善計画はIT(情報技術)面の点検強化や企業風土変革への取り組みなどで構成する。取締役会が現場の実態を吸い上げ、人員配置を含めて経営資源を適切に配分しているかチェックする機能を強める。金融庁から指摘された「言うべきことを言わない」組織からの脱却をめざし、縦・横のコミュニケーションの活性化や社員の主体的な行動を後押しする仕組みも設ける。
今井誠司氏(いまい・せいじ) 86年(昭61年)京大法卒、第一勧業銀行(現みずほFG)入行。ソウル支店長、アジア・オセアニア地域本部長などを経て18年みずほFG執行役専務、21年に取締役兼執行役副社長。59歳
(日本経済新聞)