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Financial & M&A Industry Updates
デジタル技術が金融業態の境界線を溶かし始めた。第一生命保険が銀行サービスに参入し、業種の壁を越えて顧客の囲い込みに動く。銀行や保険会社は顧客の高齢化が進み、若年層の獲得が課題だ。デジタルサービスを強化する流れは止まらず、ネット企業を巻き込んだ競争が激しくなってきた。22日には既存の金融機関と異業種をつなぐシステムを提供する黒子役企業が上場した。
第一生命は提携を通じ、顧客の囲い込みと新しい顧客層の獲得をねらう。たとえば企業向けの団体年金では、会社員が一時金を受け取れば退職時に接点が薄れてしまう。一時金を預ける口座として新しい銀行サービスを使ってもらうことで、まとまった資金を運用する保険や投信など幅広い金融商品を自ら提案できるようになる。
子育て世代などの利用が多い住信SBIネット銀行や楽天銀行との提携で顧客基盤に厚みを加えたいとの考えもある。
第一生命はみずほ銀行と20年以上におよぶ提携を通じ、銀行窓口での保険販売を軸に関係を深めてきた。新興勢であるネット銀行との提携は、デジタルが急速に浸透するなかで従来の枠組みにとらわれない動きだ。基幹システムを異業種に提供し、銀行サービスへの参入を支えてきた住信SBIにとっても、伝統的な金融機関と手を組む初めてのケースとなる。
(日本経済新聞)