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三井住友、ベトナム大手銀行に2000億円出資 アジア強化 2023/03/27

三井住友フィナンシャルグループ(FG)は27日、ベトナムの民間銀行2位のVPバンクに35.9兆ドン(約2000億円)を出資し、持ち分法適用会社にすると発表した。経済の高成長やデジタル化を背景にアジアの金融サービスは急拡大している。3メガバンク合計の同地域での経常収益は過去10年で3倍となった。投資を積み増し、成長の果実を一段と取り込む。

VPバンクの第三者割当増資を、三井住友FG傘下の三井住友銀行が引き受ける。出資後の持ち分は15%で、事実上の筆頭株主となる。取締役などの人材も派遣する。

三井住友フィナンシャルグループ(FG)は27日、ベトナムの民間銀行2位のVPバンクに35.9兆ドン(約2000億円)を出資し、持ち分法適用会社にすると発表した。経済の高成長やデジタル化を背景にアジアの金融サービスは急拡大している。3メガバンク合計の同地域での経常収益は過去10年で3倍となった。投資を積み増し、成長の果実を一段と取り込む。

VPバンクの第三者割当増資を、三井住友FG傘下の三井住友銀行が引き受ける。出資後の持ち分は15%で、事実上の筆頭株主となる。取締役などの人材も派遣する。

アジアでは銀行口座を保有しない人にデジタルバンクなどで金融サービスを提供する金融包摂が進む。三井住友FGはインドネシアなどアジア各国でデジタル金融を手掛けており、個人向けデジタルサービスのノウハウがあるVPバンクとの相乗効果も見込む。

日本のメガバンクはアジア事業を成長の柱と位置づけている。ベトナムでは三菱UFJFGやみずほFGが大手銀に出資済みだ。特に三菱UFJはここ10年ほどの間にインドネシアのバンクダナモンに6000億円超、タイのアユタヤ銀行に5000億円超を出資するなど海外のなかでもアジアに注力する。

3メガバンクのアジア・オセアニア地域(日本除く)での経常収益の合計は22年3月期で約2.1兆円と、過去10年で3倍弱となった。連結全体に占める割合も15%と、2倍以上になった。個別では三菱UFJFGが1.2兆円と大きく比率も20%と高い。三井住友FGは14%、みずほFGは9%と続く。

今回の三井住友FGによるアジア出資は、同社にとって21年のインドのノンバンク買収と同規模の大型投資となる。三井住友FGの太田純社長は「銀行は国内総生産(GDP)と相関の高いビジネス」と話す。アジアでは欧米銀に比べてもメガバンクの伸びが高く、邦銀同士での競争が激しくなっている。

(日本経済新聞)

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