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三井住友銀行、23年初任給5万円上げ みずほも24年検討 2023/02/06

三井住友銀行は2023年4月に入行する新卒の初任給を5万円引き上げる方針を固めた。大卒は24%上昇し25万5000円となる。みずほフィナンシャルグループ(FG)も24年に同程度上げる方向で検討する。3メガバンクとも22年まで10年以上にわたって、初任給は20万5000円で横並びだった。他行に先駆けて若手の給与を他業種に見劣りしない水準にし、人材の確保とつなぎ留めを図る。

三井住友銀は23年入社の約400人の初任給を募集時よりも5万円引き上げる。院卒初任給は従来の23万円から28万円になる。新卒との賃金逆転が起きないよう、入行数年以内の若手の賃金もあわせて引き上げる。銀行などグループで一括採用するみずほFGも新卒初任給を24年に引き上げる方向で検討している。

三井住友銀の初任給上昇は07年に17万4000円から現在の水準にして以来16年ぶりだ。3メガバンク体制の発足後、横並びで上昇していなかった初任給を三井住友銀が先行して引き上げ、4年後の11年に三菱東京UFJ銀行(当時)とみずほFGが同水準に追随した。

メガバンクが初任給引き上げに動くのは物価上昇への対応に加え、人材の獲得競争が業界の垣根を越えて激しくなってきたことも理由だ。特に三井住友が力を入れるデジタル分野など専門人材はあらゆる業界で取り合いになる。

メガバンクは勤め続けた場合の賃金が他業種と比べて高水準だが、初任給は見劣りする。厚生労働省の21年の賃金構造基本統計調査によると、大学新卒の平均賃金は22万5400円。メガバンクの初任給は平均を2万円超も下回っていた。同調査では金融・保険業の全年齢の平均賃金が他業界に比べて高めである一方、20〜24歳では情報通信業などを下回っている。

マイナビと日経が調べた23年卒の就職人気ランキング(文系総合)では、銀行で最も上位の三菱UFJ銀行でも21位だった。3メガバンクともトップ10に入っていた5年前に比べ存在感が薄れている。金融機関から異業種への転職も増加傾向だ。デジタル化などで銀行の戦略も変化する中、若手の待遇を向上させて優秀な人材を確保し、競争力を高める。

(日本経済新聞)

三井住友銀行が初任給5万円アップ、狙いは? 2023/02/07

2023年2月7日の日本経済新聞朝刊1面に「三井住友銀、初任給上げ」という記事がありました。三井住友銀行は23年4月に入行する新卒の初任給を5万円引き上げる方針です。大卒は25万5000円になります。若手の給与を引き上げる狙いは何でしょうか。

ここが気になる
3メガバンクの初任給は2022年まで10年以上、20万5000円で横並びでした。他の業種と比べて高いとはいえない水準でしたが、三井住友銀行は他行に先駆けて初任給を大幅に引き上げ、大卒では24%上昇します。みずほフィナンシャルグループも24年に同水準にする方向で検討します。

初任給を上げたのは、デジタル分野など専門人材の獲得競争が業界の垣根を越えて生じているためです。人口減少に伴って店舗の事務作業が減る一方で、デジタル関係の仕事は重要性を増しています。三井住友FGはスマホで様々な金融取引や手続きができるサービスを3月に始め、個人向け取引を支店中心からスマホ中心にします。優秀な人材獲得が欠かせません。

三菱UFJ銀行もデジタル分野などの人材獲得に動きます。22年から一部の専門人材の新卒採用で、能力に応じた給与体系を導入しました。1年目から年収1000万円以上となる可能性もあります。物価高で実質的な賃金が減っていることも給与引き上げを急ぐ理由です。若手の転職など人材の流動性は高まっており、会社側がいかに人に投資できるかが金融機関の競争力を左右しそうです。

(日本経済新聞)

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