オンライン決算大手のストライプは米国最大のユニコーン企業になった=AP
【ニューヨーク=吉田圭織】米オンライン決済企業のストライプの想定時価総額が950億ドル（約10兆3000億円）に上り、米国最大のユニコーン企業（企業価値が10億ドルを超える未上場企業）になったことが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり消費」に伴う電子商取引（EC）の急増が大きく寄与したと見られる。
同社の14日の発表によると、独アリアンツ・グループ、仏アクサやアイルランド国債管理庁などから新たに6億ドルを調達した。アイルランドを中心とした欧州事業の拡大に加え、ブラジル、インドやインドネシアなどで決済網を広げる方針だ。
2020年4月に米GV（旧グーグル・ベンチャーズ）や米セコイア・キャピタルなどから資金調達をした際には360億ドルの想定時価総額が付いたが、今回の増資で2・5倍以上になった。
10年創設のストライプは、ドアダッシュやリフトなどオンライン企業を中心とした顧客を持ち、クレジットカード決済を提供できるように支援するサービスを展開している。同社によると、100万もの顧客を抱え、毎年数千億ドルの取引を処理している。

（日本経済新聞）