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M&A助言会社GCA、米投資銀が買収へ 600億円 2021/8/3

米独立系投資銀行のフーリハン・ローキーは、M&A(合併・買収)助言のGCAを買収する。近くTOB(株式公開買い付け)に乗り出し、完全子会社化を目指す。買収額は600億円強とみられる。新型コロナウイルス収束後に日本企業のM&Aが増加するとみて、日本企業とのつながりが深いGCAを買収して体制を整える。

GCAはフーリハン傘下に入ることで、日本企業の米国でのM&A助言などの機会を増やす。GCAの2日終値は1051円。フーリハンは約3割のプレミアム(上乗せ幅)を付けてTOBに乗り出し、全株取得を目指す。今年中にTOBを成立させ、2022年に経営統合する計画。GCAの株式は上場廃止となる見通し。

GCAは佐山展生氏や渡辺章博氏が設立したM&A助言会社。04年創業で12年に東証1部に上場。半導体やソフトウエアなどハイテク系の分野に強みがある。パナソニックの米照明子会社の売却で助言したほか、三井不動産の東京ドーム買収にも関わった。

フーリハンは20年の米国でのM&A助言件数で首位。1972年設立で中規模のM&Aの仲介業務を得意とする。ニューヨーク証券取引所に上場しており、直近の時価総額は約6600億円と独立系のM&A助言会社としては、米ラザードや米エバーコアを上回る。GCAの買収でハイテク分野を強化するほか、日本企業への助言を増やす。

日本企業のM&Aは増加している。レコフによると21年1~6月のM&A件数は過去最多となっている。脱炭素などで収益構造の見直しを迫られる企業が多く、事業再編も活発化しつつある。海外でのM&Aを検討する企業も多いが、独立系では海外でのM&A支援に限界もあった。

フーリハン傘下に入ることで、日本企業の米国市場でのM&A支援につなげられると判断したようだ。

(日本経済新聞)

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