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電子楽器のローランドが再上場 時価総額、今年最大級  タイヨウ・パシフィック・パートナーズ 2020/11/11

「Roland」や「BOSS」といったブランドは世界で知名度も高い
東京証券取引所は11日、電子楽器大手のローランド(浜松市)の上場を承認したと発表した。12月16日に東証1部か2部に上場する。14年にMBO(経営陣が参加する買収)で上場廃止しており、再上場となる。時価総額は800億円を超え今年最大規模の新規株式公開(IPO)となりそうだ。
上場にあたって大株主の米投資ファンド、タイヨウ・パシフィック・パートナーズが1171万株を売り出す。公募はしない。主幹事はSMBC日興証券などが務める。株式公開時に想定される時価総額はここまで今年最大の、雪国まいたけ(約876億円)を超える可能性もある。
ローランドはデジタルピアノや、ギターなどに音響効果を加えるエフェクターといった製品を手がける。「Roland」や「BOSS(ボス)」といったブランドは世界で知名度も高い。
08年のリーマン・ショック後に電子楽器の市場が伸び悩んだ影響などを受けて業績が悪化、13年3月期まで4期連続の最終赤字となった。抜本的な経営改革のため、14年にタイヨウと組んでMBOを実施した。当時は創業者がMBOに反対して会社側と対立した。
上場廃止後の構造改革で、電子ピアノなど一部の高付加価値商品を除き国内生産を、15年に新設したマレーシア工場などに移した。米オルガン子会社など低収益事業を切り離す一方で、高性能ヘッドホンを手掛ける米ブイモーダを買収してブランド強化に取り組んだ。社外取締役を増やすなど再上場を視野に入れた経営体制も整えてきた。
株式相場の上昇を背景に国内のIPOは再び活発になっている。今年は11月までに67社が上場予定しており、年間では19年(86社)を上回る可能性もある。12月にはフィンテック企業のウェルスナビ(東京・渋谷)も上場を予定している。

(日本経済新聞)

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